市街化調整区域の不動産を売却したい!市街化調整区域の特徴と売却方法とは
売却しようとしている不動産が市街化調整区域にあたる場合、不動産会社によっては売却が難しいと説明されることがあります。
売却が難しいという市街化調整区域とはどのような地域なのでしょうか。
また、市街化調整区域の不動産を売却する方法やコツ、さらに市街化調整区域のなかでも売却しづらい物件についてもあわせてご紹介しますので目を通してみてください。
市街化調整区域とは?不動産売却前に知っておきたい特徴について
市街化調整区域とは、市街化するのを抑制している地域です。
具体的にいうと、住宅や商業施設、工場などの建設をしないで、農村地帯にすることが推奨されている地域のこと。
市街化しないように抑制されているのは、自然や資源を守るための地域であるためです。
市街化調整区域に建物を建てたり建物を建て替えたりするためには、行政の許可が必要になります。
ルールが厳しく建物を建てるのが難しいため、市街化調整区域の土地は評価が低く、安価でしか売却できないことがあります。
市街化調整区域の不動産は売却できない?上手に売却する方法とコツ
市街化調整区域の不動産が売却しづらいのは、建物を建てるのが難しかったりインフラ整備されていなかったりして、土地の評価が低いためです。
土地の評価が低いと問題になるのが、住宅ローンの審査に通らないことでしょう。
何千万円もする不動産を、現金で購入できる人はなかなかいませんのでかなりのネックになります。
しかし、インフラ整備されている市街化調整区域であれば土地の評価は上がり、売却しやすくなります。
土地の評価が低いのはデメリットですが、土地の評価が低いので安く不動産を購入できる点は買い手にとってはメリットです。
固定資産税や地方税も安いので、購入後の維持費が抑えられるのも魅力でしょう。
市街化調整区域の不動産でも、メリットを理解することで売却がスムーズになる可能性があります。
では、インフラ整備がされていなくて交通の便も悪い市街化調整区域は、どのように売却すればいいのでしょうか?
建物が建っているなら更地にして、田や畑といった農地にして売却するのもいいでしょう。
逆に、農地になっている土地なら農地転用の許可申請をして、農地以外でも使えるようにして売却するのもおすすめです。
農地は農業従事者か、地域の農業委員会に許可を受けた農家しか購入できません。
農地転用して他の用途でも利用できるようにすれば、買い手の幅を広げることができます。
さらに、市街化調整区域の土地を上手に売却するためには、市街化調整区域の売買経験がある不動産会社に仲介を依頼することが大切です。
市街化調整区域は特殊な不動産なので、取扱ったことがない不動産会社もあります。
市街化調整区域の不動産を取扱ったことがない不動産の場合、売り方がわからず売却までに時間がかり、売却できないこともあるでしょう。