
実家を相続したけど使わない…そのまま放置は危険です|長野市の空き家対策
実家を相続したけど使わない…そのまま放置は危険です
親御さんが住んでいた実家を相続したものの、「自分は別の家に住んでいる」「荷物だけ置いたままになっている」「いつか考えようと思ってそのままになっている」という方は少なくありません。
しかし、使わない実家をそのまま放置してしまうと、建物の劣化、近隣トラブル、税金の負担増加など、思っている以上に大きな問題につながることがあります。
今回は、相続した実家を放置することで起こりやすいリスクと、早めに検討したい対策について解説します。
空き家は「持っているだけ」でお金がかかります
空き家は、誰も住んでいなくても維持費がかかります。
「使っていない家だから、お金はあまりかからない」と思われがちですが、実際にはそう単純ではありません。建物と土地を所有している以上、毎年の固定資産税はかかりますし、建物を維持するための費用も必要になります。
| 主な費用 | 内容 |
|---|---|
| 固定資産税 | 土地・建物を所有している限り、毎年かかります。 |
| 火災保険 | 空き家の場合、契約条件や保険料が変わることがあります。 |
| 草刈り・庭木管理 | 放置すると見た目が悪くなるだけでなく、近隣トラブルの原因になります。 |
| 修繕費 | 雨漏り、外壁、屋根、設備故障などの対応が必要になる場合があります。 |
| 水道光熱費 | 管理のために最低限の契約を残す場合があります。 |
特に長野市周辺では、冬場の管理も重要です。雪や凍結の影響で、雨樋や給湯器、水道管などに不具合が出ることもあります。
ポイント:空き家は「無料で置いておける資産」ではありません。所有しているだけで費用と管理の手間がかかる不動産です。
建物は人が住まなくなると傷みやすくなります
建物は、人が住まなくなると劣化が早く進みます。
理由は、換気や通水がされなくなるためです。人が住んでいる家では、窓の開け閉め、掃除、水回りの使用などが自然に行われます。しかし、空き家になると室内の空気が動かず、湿気がこもりやすくなります。
| 劣化の例 | 起こりやすい問題 |
|---|---|
| カビの発生 | 室内のにおいや見た目が悪くなり、売却時の印象にも影響します。 |
| 畳や床の傷み | 湿気により床材や畳が傷みやすくなります。 |
| 木部の腐食 | 柱や土台など、建物の重要な部分に影響することがあります。 |
| シロアリ被害 | 発見が遅れると修繕費が大きくなる可能性があります。 |
| 雨漏り | 屋根、天井、壁、柱、床下まで被害が広がることがあります。 |
特に古い住宅では、一度雨漏りが始まると、屋根だけでなく天井、壁、柱、床下まで傷みが広がることがあります。そうなると修繕費用が大きくなり、売却時の価格にも影響します。
近隣トラブルの原因になることもあります
空き家で多いのが、近隣とのトラブルです。
| トラブル例 | 内容 |
|---|---|
| 雑草の繁茂 | 見た目が悪くなり、害虫発生の原因になることがあります。 |
| 庭木の越境 | 枝が隣地や道路にはみ出し、苦情につながる場合があります。 |
| ポストのチラシ | 空き家であることが外から分かりやすくなります。 |
| 害虫・小動物 | ハチ、ネズミ、猫、鳥などの住みかになることがあります。 |
実家はご自身にとって思い出のある家でも、近隣の方から見ると「管理されていない空き家」と受け取られてしまうことがあります。
注意:思い出だけでは草は刈れません。空き家は感情面だけでなく、現実的な管理負担も考える必要があります。
「管理不全空家」や「特定空家」に注意が必要です
空き家の状態が悪化すると、自治体から「管理不全空家」や「特定空家」として指導・勧告の対象になる場合があります。
管理不全空家とは、そのまま放置すれば特定空家になるおそれがある空き家のことです。特定空家とは、倒壊の危険、衛生上の問題、景観の悪化、周辺環境への悪影響などがあると判断される空き家を指します。
| 問題になりやすい状態 | 具体例 |
|---|---|
| 倒壊などの危険 | 建物の傾き、屋根や外壁の崩落のおそれ |
| 衛生上の問題 | ゴミの放置、害虫、悪臭など |
| 景観の悪化 | 外観の著しい劣化、草木の繁茂など |
| 周辺環境への悪影響 | 通行や近隣生活への支障など |
特に注意したいのは、勧告を受けると固定資産税等の住宅用地特例が受けられなくなる可能性がある点です。
重要:空き家を放置していると、税金の負担が増える可能性があります。「建物があるから土地の税金が安い」と単純には考えない方が安全です。
売却するなら早めの検討が有利です
空き家は、基本的に時間が経つほど売りにくくなります。理由はシンプルで、建物が古くなり、傷みが進むからです。
- 解体費用がかかるのではないか
- リフォーム費用が高くなりそう
- 雨漏りやシロアリが心配
- 住宅ローンが使いにくいのではないか
- 境界や測量の問題がありそう
こうした不安が増えるほど、価格交渉が入りやすくなったり、売却まで時間がかかったりします。
空き家の選択肢は売却だけではありません
| 方法 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 仲介で売却 | 一般の買主を探して売却する方法です。 | 少しでも高く売りたい場合 |
| 不動産会社による買取 | 不動産会社が直接買い取る方法です。 | 早く現金化したい場合、手間を減らしたい場合 |
| 賃貸に出す | 建物を活用して家賃収入を得る方法です。 | 建物状態が良く、賃貸需要がある場合 |
| 管理を続ける | 将来使う可能性があるため、定期的に管理する方法です。 | 将来的に住む予定や活用予定がある場合 |
遠方に住んでいる方は特に早めの判断を
県外に住んでいる方が長野市周辺の実家を相続するケースもあります。遠方に住んでいる場合、空き家管理はかなり大変です。
| 困りやすいこと | 理由 |
|---|---|
| 定期的に見に行けない | 建物の異変に気づくのが遅れやすくなります。 |
| 草刈りや雪の確認ができない | 季節ごとの管理が難しくなります。 |
| 雨漏りや破損に気づきにくい | 被害が広がってから発見されることがあります。 |
| 近隣からの連絡にすぐ対応できない | 苦情やトラブルが長引く可能性があります。 |
まずは現状を整理しましょう
相続した実家について考えるときは、いきなり「売るか売らないか」を決める必要はありません。まずは、次の点を整理してみてください。
| 確認すること | 確認する理由 |
|---|---|
| 今後、誰かが住む予定はあるか | 売却するか、管理を続けるかの判断材料になります。 |
| 建物の状態はどうか | 売却、賃貸、解体などの選択肢に影響します。 |
| 荷物は残っているか | 売却や賃貸の前に片付けが必要になる場合があります。 |
| 固定資産税はいくらか | 持ち続ける場合の負担を把握できます。 |
| 相続人の意向はまとまっているか | 売却や活用を進めるうえで重要です。 |
まとめ
相続した実家は、思い入れがあるからこそ判断が難しいものです。
しかし、使わないまま空き家として放置してしまうと、固定資産税や維持費の負担、建物の劣化、近隣トラブル、税負担の増加などにつながる可能性があります。
空き家は、放置して良くなることはほとんどありません。時間が経つほど、建物は傷み、管理負担は増え、売却の選択肢も狭くなりやすいです。
結論:相続した実家を使う予定がない場合は、早めに「売却」「買取」「賃貸」「管理継続」の方向性を決めることが大切です。
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※本記事は一般的な情報をもとに作成しています。税金や法制度の詳細は、物件の状況や自治体の判断により異なる場合があります。具体的な判断については、専門家または関係機関へご確認ください。