自宅に住んだまま売却する「リースバック」の注意点やメリットとは?

正木屋の不動産知識【売買編】

自宅に住んだまま売却する「リースバック」の注意点やメリットとは?

住宅ローン返済が難しくなってしまったとき、「なんとか自宅に住み続けながら、完済できたら…」と悩むかもしれません。
継続して居住しながら、マイホーム自体を活用した資金調達法に「リースバック」があります。
この記事ではメリットだけでなく、デメリットや注意点もあわせてお届けします。

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リースバックによる資金調達のデメリットとメリットとは

「リースバック」とは、専門の業者にマイホームを売却して現金化し、その後も住み続けることが可能ですが、買主に家賃(リース料)を支払うという仕組みです。
マイホームに住みながら、ローンが完済できる資金調達法とは、魅力的に感じます。
しかし、ローンは完済できても、結局は家賃が発生するなど、デメリットにも注意が必要です。
売却価格は安く、家賃に関しては、相場より高い金額になる場合があります。
家賃の目安として、年間で売却価格の9%前後のリース料が一般的です。
また、通常の売却とは違うとはいえ、名義も新しい所有者に変わります。
リースバックには、売却をしても引っ越しをする必要がなく、周りに売ったと知られないなどのメリットがあります。
販売活動にかける時間が必要ないので、早めに現金化しやすいのもメリットといえるでしょう。
一方で、金銭面でのデメリットもありますから、メリットだけを見ず、慎重に検討することが重要です。

メリットのあるリースバックを検討する際の注意点とは

リースバックを検討する際には、メリット・デメリット以外でも、注意しておきたいことがあります。
それがオーバーローンの状態になることでの利用不可です。
オーバーローンとは、マイホームの価格以上に高い金額の融資を受けることをさします。
もし、残債が売却価格を上回ってしまうようなら、活用できない可能性があります。
また、「リバースモーゲージ」をご存じでしょうか?
リバースモーゲージとはマイホームを担保に借り入れし、死亡時に家を売って一括で完済します。
自宅に居住を継続できる資金調達法という部分では共通するのですが、固定資産税の納税義務や、資金の用途に制限がある点などが変わります。
年齢制限のないリースバックとは違い、リバースモーゲージでは65歳以上からなど、年齢の条件が課されることも多いです。
それぞれの違いを把握して、適切な選択ができるよう、注意して検討しましょう。

まとめ

愛着のある住まいに住み続けられることは、通常の売却とは違うリースバックのポイントです。
マイホームを相続したい場合などは買い戻しもできますが、売ったときよりも費用がかかる可能性が高いという注意点も気を付けておきたいですね。
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