2世帯住宅の不動産を売却する際に押さえておきたいポイントとは
親世代と子世代が、それぞれ世帯を構えながら、同じ建物内に住む「2世帯同居」。
2世帯が同居するために建てられた住宅を2世帯住宅と呼びますが、一般的にこの2世帯住宅は売却が難しいと言われています。
そこで今回は、2世帯住宅が売却しづらいと言われる理由や、売却時のポイントなどをご紹介します。
不動産売却の前に知っておきたい!2世帯住宅の特徴と売却が難しい理由
2世帯住宅の特徴
2世帯住宅とは、親世帯、子世帯が一緒に住むための住宅を指します。
2世帯が暮らすための設備と広さが備わっているため、通常の住宅よりも大きく、建築費用が高いといった特徴があります。
また、2世帯と一言で表しても、両親と子ども夫婦の4人暮らし、祖父母と両親と孫2人の6人暮らしなど、世帯によって人数が異なる点も特徴の一つです。
2世帯住宅の売却が難しい理由
そもそも中古物件の買い手のうち、2世帯住宅を探している人の割合は低いため、2世帯住宅の売却では買い手を見つけるのに時間がかかると言われています。
またこれに加え、家庭ごとに同居する人数や必要な設備などが異なるため、売りに出す物件と買い手のニーズが合致するケースが少なくなってしまう、という点も売却が難しいと言われる理由の一つです。
不動産売却で失敗しない!2世帯住宅を売却する際のポイントとコツとは
2世帯住宅を売却する場合は、まず2世帯住宅の種類をきちんと押さえておくことが重要です。
2世帯住宅の種類としては、親世帯と子世帯が完全に分離している「完全分離型」、玄関やリビングなど一部分のみを共有する「一部共有型」、2世帯が同じ空間で生活する「完全共有型」の3種類にわけられます。
このうち、完全分離型の場合は2世帯住宅のなかでも売却がしやすい種類です。
お風呂やトイレなどのプライベートな空間がしっかり分かれていることで、家族同士のプライバシーが保護できる上に、部分的に賃貸として貸し出すことも可能なので、比較的高額での売却が可能といわれています。
一部共有型や完全共有型の物件を売却する際は、昨今人気の集まるシェアハウスとしても活用可能であることなどを売りにする手段もあります。
またどちらの場合でも、バリアフリー対策や、丁寧な清掃・クリーニング、修繕をおこなうことが売却時のポイントです。