「限界マンション」と言われる築年数の目安とは?売却方法や予防策をチェック!
みなさんは「限界マンション」という言葉を耳にしたことはありませんか?
近年増加傾向にあり、問題としても取り上げられることの増えた「限界マンション」とは一体どのような物件のことを言うのでしょうか。
今回は「限界マンション」に注目し、限界マンションと呼ばれる築年数の目安や売却方法、予防策などについてご紹介したいと思います。
限界マンションとは?そう呼ばれる築年数の目安をチェック!
そもそも限界マンションとは
限界マンションとは建物の老朽化が進んで劣化し寿命を迎えたり、空室が増加して住人も少なくなったりといった、維持管理が限界を迎えた中古マンションのことを言います。
限界マンションと呼ばれる築年数とは
築何年だから限界マンションと呼ばれる、といったはっきりとした定義はありません。
しかし一般的に建て替えや大規模修繕が必要とされる「築30~50年」のマンションが該当するケースが多くなっています。
一方で築50年でも限界マンションと呼ばれず高値で取引されているマンションもあります。
このようなマンションは立地がいい場合がほとんどです。
築年数の経った限界マンションの売却方法とは
限界マンションと言われる物件でも売却する方法はあります。
仲介売却で安価で売り出す
一つめは通常のマンション売却と同様に不動産会社に仲介を依頼し、比較的安価で売り出す売却方法です。
限界マンションとなれば住環境もあまりよくないため、地域の相場よりも安価にすることで買い手が見つかりやすくします。
不動産会社やディベロッパーに買い取ってもらう
こちらも相場より安くなる傾向にはありますが、不動産会社に買い取ってもらうという売却方法です。
また、もしもマンションディベロッパーが建て替えを希望している場合であれば、建て替えには所有者の4/5の賛成が必要なため、マンションの所有権を集めているケースがあります。
その場合はディベロッパーに買い取ってもらうといいでしょう。
築年数以外の限界マンションになる理由とは?予防策も!
限界マンションになる理由とは
そもそもなぜ限界マンションになってしまうのでしょうか。
限界マンションと呼ばれるには、次のような理由が考えられます。
●マンション住人の高齢化による空室の増加
●居住者の減少や支払いの滞納による維持管理費の不足
●住人から建て替えの賛成が得られない
●マンションの将来に対する住人の意識の低さ
●マンション投資家による管理の放棄
このような理由がいくつか重なり負のスパイラルに陥ることで、どんどん限界マンションへの道をたどってしまいます。
限界マンションにならないための予防策
ではすべてのマンションが限界マンションになるかというと、そうではありません。
あらかじめ予防策を講じておけば、限界マンションになるのを防ぐことができます。
早めにマンションの将来の計画を立てる
劣化が進んだ状態で急に住人に対応を迫ってもなかなかうまく進みません。
劣化がそれほど進んでいない早い段階で将来について話し合い、長期的に計画を練っておくことも予防策の一つです。
築年数が浅いうちに売却する
一住人だけの努力ではどうにもならない場合は、築年数が少しでも浅いうちに売却する方法もあります。
そうすれば自身の所有マンションが限界マンションとなることは避けられます。