コロナでマンションを売却する人は増加した?動向や売却相場を解説

正木屋の不動産知識【売買編】

コロナでマンションを売却する人は増加した?動向や売却相場を解説

新型コロナウイルスは、私たちの生活に大きな影響を及ぼしています。
リモートやテレワークの普及により、住環境を変えようとする人が一定数いると耳にすることも増えました。
この記事では、コロナ禍がマンションの売却に及ぼした影響について解説しています。
売却の増加理由・年齢層・そして肝心の売却価格の相場について見ていきましょう。

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増加理由は住み替えとお金?コロナがマンション売却に及ぼした影響

実際に、コロナ禍によって住み替えを検討している人はどのくらいいるのでしょうか。
コロナが広まる2019年以前は、年によって多少の上下はあるものの、40代(35%)・30代(30%)・50代(23%)・60代(11%)の順番で、住み替えニーズがあることがわかっています。
しかし、2020年はそれまでとは異なる結果が出ました。
まず、30代・40代は住み替えを検討する人がそれぞれ5%ずつ減少し、逆に、50代の売却ニーズは~30%に、60代は15%から20%弱まで上がっていたのです。
今まで住み替えに消極的だった層が、売却に向けて動いたことがわかります。
この傾向は特に、地域を東京に絞ると顕著です。
また、「金銭的な理由で家の売却を考えているか?」という調査でも、ポイントが上がったのは60代のみでした。
つまり、マンションの売却市場はコロナ禍によって大きく変化はしていません。
しかし、今まで売却に消極的だった50代や60代が家を売りたいと動いたのは事実です。
働き盛りの世代にも該当しない世代なので、考えられる理由はお金でしょう。
所有していた不動産を売却してお金に換えた、維持費などがより安い家に住み替えた、同居を始めたなどが考えられます。

コロナ禍におけるマンション売却の相場はどのくらい?

続いて、2020年のマンション売却事情・売却相場について見ていきましょう。
アンケート対象者は、2020年の3月~12月までの10か月の間にマンションを売却した人です。
実際にマンションを売却した人の17%以上は1,000万円以上の利益がでており、65%近くの人が購入価格と同じかそれ以上で売却できたと回答しています。
マンションの購入から売却に至るまでの期間は、平均で10年でした。
売却によって得た利益の平均は156万円で、プラスが出た最高額は2,300万円・マイナスとなった最低額は-2,700万円という結果です。
本アンケートの売却理由の多くには「リモートワークなどによる働き方の変化に伴った住み替え」という意見が多かったそうです。

まとめ

コロナ禍におけるマンションの売却情勢について見てきました。
売却を希望する人の総数は、例年と比較しても大きな変化は見られませんでした。
しかし、その内訳は大きく変わっています。
実際にマンションを売却した人のなかには、リモートワークのため部屋数が確保したかったという理由も複数あがっていました。
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