マンションは築30年でも売却可能?売却しやすくなるポイントとは
「古くなってきたから住み替えがしたい」「仕事の関係で転居したい」など、マンションの売却理由はさまざまです。
しかし、実際に売却にあたって、長期にわたって住み続けたマンションが売れにくくなっていないか、本当に売れるのか、不安になる方も多いでしょう。
そこで今回は、不動産売却を検討している方に向けて、築30年のマンションを売却したいケースについてご紹介します。
築30年のマンションでも売却は可能?築30年が売れやすい理由
2019年に不動産情報サイトがおこなった調査によると、2019年の首都圏中古マンション売買件数のうち、約30%が築30年を超えるマンションであったとされています。
実は、築年数が30年を超えるマンションは、次のような理由から売却が成立しやすい側面をもっています。
底値で値下がりのしにくい物件だから
築30年のマンションは、購入後に価格が下がりにくいという特徴をもっています。
取引市場においてもっとも低い値段「底値」がつくため、買い手が安心して購入できることにつながるでしょう。
税金が安い
マンションの購入時には、不動産取得税が課されます。
不動産に関する税金は、基本的に一律ではなく、築年数や物件の価値によって変動するため、築年数が経っている物件ほどその税額が小さくなるのが特徴です。
新築や築浅物件よりもお得に購入できるため、費用を抑えたい買い手がつくでしょう。
新築マンションの高騰
近年では、新築マンション高騰化が進んでおり、とくに都市部では新築マンションに手が出ないという方も少なくありません。
これにより、割安な中古マンションが人気を高めています。
築30年のマンションを高く売却するポイントとは?
築30年以上のマンションをより高く売却するには、次のようなポイントをおさえて売却活動することがおすすめです。
設備などのリフォーム
築30年以上のマンションで売却ができなかった例として、設備の不具合が多い点が挙げられます。
とくに「オートロックがない」「宅配ボックスがない」「既存設備が老朽化で傷んでいる」など、年数が経っているための不具合は買い手のつきにくさにつながります。
リフォームやリノベーション、新しい設備の設置などで付加価値をつけることで、より買い手が見つかりやすくなるでしょう。
空き家の状態で売却する
築30年以上のマンションでは、オープンハウスや空き家での状態で売却することをおすすめします。
生活感を排除し、インターネットに写真を掲載しやすく、また内覧を不動産会社に任せることもできるため、買い手と売り手双方にメリットの大きい方法です。
瑕疵担保保険を付保する
瑕疵担保保険を付保してから売却することで、あとから物件に補修が必要なところが見つかっても、その修理費用を保険料で賄えます。