なぜ長屋の不動産売却は難しい?難しい理由と早期売却するコツをチェック!
昭和に多く建てられた長屋住宅は、隣家と壁を共有し横に連なる独特な建築様式です。
そのため、売却するとなると、なかなか買い手が付かないこともあります。
今回は、長屋の売却が難しい理由や早期売却するコツをご紹介しますので、長屋の売却をお考えの方は参考にしてみてください!
長屋の不動産売却が難しい理由とは?再建築不可や住宅ローンが原因?
なぜ長屋の不動産売却が難しいのか、詳しい理由を見てみましょう。
再建築の許可が下りない
再建築が可能な不動産であるためには、接道義務や建ぺい率などの、建築基準法を満たさなければなりません。
隣家と切り離して再建築をしたくても、「幅4m以上の道路に2m以上接道している必要がある」という接道義務を満たせなくなる可能性が出てくるケースもあります。
また、切り離しをおこなう際には、隣家も建築基準法を満たせなくなると困ってしまうため、隣人と話し合って慎重に進めなければなりません。
住宅ローンが利用できない可能性がある
長屋は、一戸建て住宅に比べて、再建築不可の可能性があることや、建替えには隣人との話し合いが必要なことなど、いろいろな手間がかかります。
そのため買い手が付きづらく、担保価値は低いと判断されます。
担保価格が低いと、希望融資額で住宅ローン審査を通ることが難しくなるのです。
また、住宅ローンは建築基準法を満たす不動産でなければ、融資が受けられません。
築年数の古い物件が多い長屋住宅は、接道義務や建ぺい率などの建築基準法を満たしていない物件もあり、そういった物件は住宅ローンが組めません。
長屋を不動産売却するコツを解説!売却の手順と注意点とは
長屋の不動産を売却するにはどんな手順があるのか、見ておきましょう。
長屋全体を買取る
長屋の1戸を単独で販売するとなると、うえであげたようなことが理由で買い手が付きにくいのですが、長屋全体を買取って売却する場合は資産価値が上がります。
長屋全体を買取るのであれば、リフォームをおこなうなどすれば活用の幅も広がるため、買い手も付きやすくなることが期待できます。
不動産会社へ直接売却する
ここまでご説明したように、長屋は仲介によって個人へ販売するのは難しいのですが、不動産会社なら売却が難しい不動産でも買取ってもらえます。
ただし、不動産会社に直接売却する場合は、売却価格が相場の2割から3割程度になることもありますので、何を優先したいのか検討して決めると良いかもしれません。