ペアローンを組んで購入した不動産を売却する際の問題点とは?注意点もチェック!
今回は「ペアローンを組んで購入した不動産の売却」について知っておきたいポイントを見ていきましょう。
ペアローンを組んで購入した不動産には、売却の際にどんな問題点や注意点が出てくるのかわかりやすく解説しますので、ペアローンで購入した不動産の売却を検討している人はぜひ参考にしてください。
ペアローンを組んで購入した不動産を売却する際の問題点とは?
ペアローンを組んで購入した不動産を売却する際の大きな問題点として挙げられるのは「不動産の売却価格よりもペアローンを組んだ住宅ローンの残債が大きい、いわゆるオーバーローン状態の売却は難しい」という点です。
特に離婚にともなう売却の場合は、この問題点が大きくのしかかります。
離婚していない夫婦なら「ならローン残高がもっと減るまで住み続けるか」という選択肢もあるのですが、離婚する夫婦の場合はそんな悠長なことも言っていられません。
売却価格のほうがローン残債よりも多いアンダーローン状態であれば、ローンの完済後に残った売却益を分けることができるので、たとえ離婚にともなう売却であっても双方同意しやすいです。
しかしオーバーローン状態の場合は「不動産の売却代金で相殺できなかった残債をどうにかしなければいけない」という問題が出ます。
特に、不動産業者に仲介や買取を依頼しての売却の場合は相殺できなかった残債を一括返済する必要があるため、その一括返済のための資金をどうするかでももめやすく、同意が得にくいのです。
ペアローンを組んで購入した不動産を売却する際の注意点とは?
ペアローンを組んで購入した不動産を売却する際のおもな注意点としては、以下のようなものが挙げられます。
●売却のためにはペアローンを組んだ2人が売却同意をする必要があり、1人の売却意志だけではどうにもならない
●不動産売買を成立させるためには登記簿の名義変更が必要だが、その名義変更は抵当権の抹消が必要となるため、ローン完済ができなければ売却もできない
さきほど解説したオーバーローン状態の問題点も、この2つの注意点に大きく関係してくるわけですね。
そしてもうひとつの注意点として「ペアローンは不動産の名義人が2名であることから、名義変更や抵当権解除などの手続きおよびそれにかかる手数料が2倍になる」というのも挙げられます。
これはたとえアンダーローン状態であっても避けられないことですので、事前にしっかり理解しておきましょう。
不動産業者に必要な費用を事前に聞いておくことをおすすめします。