不動産を売却するなら知っておきたい燃えしろ設計の家の価値とは?
耐震や免震構造など、家の安全性を高めてくれる設計は、今や家を建てる上で大切です。
この記事では、不動産を売却する際に家の価値を高めてくれる燃えしろ設計について解説しています。
燃えしろ設計とは何か、実際に火がついてしまった際の安全性についても見ていきましょう。
また、価値がある物件ではありますが、売却時のコツについても解説します。
不動産の価値が高まり売却にも有利な燃えしろ設計とは?
燃えしろ設計とは、木造建築に用いられる構造材を、火事で焼失される分を想定して太く、分厚くしておくことです。
木材は、火がついても周りから中心へと向かって燃え進んでいきます。
木は燃えている表面部分の温度が100℃まで上昇しますが、火が到達していない中心部分は常温に保たれる性質があるのです。
つまり、ある程度の太さや厚みを担保しておくことで、火事があってもすぐに家が焼け崩れることはありません。
実際に、炭化速度といって焼けた木材が炭になってしまうまでの速度は、毎分0.6mm~1.0mmといわれています。
つまり、木材が燃えしろ設計されており、木材が分厚いほど火の回りは遅くなり、逆に薄いと火の回りはそれだけ早くなってしまうのです。
これは家の耐火性能が優れていると判断されるので、売却時にも有利に働くでしょう。
家を売る際は大きな付加価値となるので、不動産業者や購入を検討する人に伝えることをおすすめします。
燃えしろ設計がある不動産を売却したい!上手に売るコツは?
不動産の売却において、燃えしろ設計は大きな付加価値です。
しかし、どれだけ良い構造だったとしても、買い手にその魅力が伝わっていなければ意味がありません。
まず、売却の際は燃えしろ設計があることを第三者に示せる資料があると良いでしょう。
家の構造がわかる設計書や、ホームインスペクションと呼ばれる住宅診断を利用して、家の状態が一目でわかる資料を用意しておくことをおすすめします。
特に第三者の専門家からの意見を聞くことで、ご自身では把握していなかった家の魅力を知ることにもつながります。
柱や梁など目に見えない部分に用いられる燃えしろ設計は、素人では知る由もありません。
不動産の売却に向けて、家がどういった状態にあるかは今一度整理しておきましょう。