RC造の家を売却するメリットデメリットは?W造とS造についても紹介
あらゆる事情によりマイホームを手放すこともあるでしょう。
しかし家の売却はそう多く経験するものではないため、どういった家だと高く売れるか、またどういった点に注意しなくてはならないかを知る機会は多くありません。
それを受け、今回はRC構造の家を中心に、メリットやデメリット、また売却価格への影響などを解説します。
RC造の家を売却する際に知っておきたいメリットとデメリット
RC造は鉄筋コンクリート造とも言われており、コンクリートと鉄筋を足し合わせることで建築設計に必要な強度を生み出しています。
RC造のメリットはその耐火性であり、たとえ火事が起こったとしても木造建築より被害を抑えられます。
また、コンクリートに遮音性があることやデザインのバリエーションを増やしやすいこともRC構の家構造が持つメリットのひとつです。
一方、RC造の家は建設費用や解体費用が高くなりがちです。
コンクリートは木材よりは耐用年数が長いものの経年劣化は避けられず、築20年経つとその価値は新築時の半額ほどにまで下がってしまいます。
RC造の家を売却する予定があるなら、なるべく早めに動き出すとよいでしょう。
なお、RC造に鉄骨を加えたSRC造というものもあり、RC造りより耐火性や遮音性に秀でていますが、その分さらにコストが高くなります。
RC造だけでない!W造とS造の家には売却時にどういったメリットとデメリットがある?
W造とは木材を使用した構造、S造とは柱に鉄骨を使用した構造のことです。
W造は主に古い建築物に使用されており、日本でよく見るお寺はW造構造の代表作です。
S造はビルや住宅また小規模店舗に採用されています。
W造は木造のみを使用するため建設コストが抑えられます。
さらに他の構造に比べて短い時間で建設でき、売却コストもあまりかかりません。
しかしW造は耐火性が低く、火事がおこれば全棟に火が回ってしまいます。
またW造はエアコンが利きにくい場合が多くあり、光熱費が高くなってしまうこともあります。
S造はつまり鉄骨造であり、W造より頑丈なことがメリットです。
一方、W造よりは性能が高いとはいえ、遮音性や耐火性があまり高くありません。
売却時はその遮音性や耐火性に見合った金額で売り出す必要があるでしょう。